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「オルフェウスの窓」ファンサイト「Die Blaetter」管理人ぼーだらのブログです。いろいろ語っております。ツッコミお願い致します!
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昨年の仕事の後始末にわたわたしている間に連休入り、関西では15日まで松の内が続くこともあってお屠蘇気分がどうも抜けません。
先だってお話しした新作?SSを持参しました。間の抜けたことにクリスマスストーリーです。松の内というか、ヨーロッパの「十二夜」も終わろうって時分にクリスマスです。フランクフルト時代のお話です。それと、レナーテさんとユリちゃんの姓を捏造しています。諸々ご寛恕いただける寛大な諸姉のみ、ドロー反転でお目を通していただければ幸いです。


マグダ・ザールは不機嫌だった。

 彼女のエディ,大事な自慢の息子が,ザンクト・マティアス教会の「クリストキント」を降ろされるというのである。

 本人が,一向に気にしていない様子なのが,また彼女の不機嫌に拍車をかける。

「だってもう5年もやっているんだよ? もう充分だよ」

5年だって10年だっていいじゃないの,エディくらい綺麗な子供はフランクフルト中探したっていやしない。金髪の巻き毛に青い瞳,長い茶色のまつげに小雪が散りかかるところなんか,母親だって手を合わせたくなるくらいの美しさじゃないか。

夫のブルーノまでこんな調子だ。「エディだってもう12じゃないか。クリストキントには老けすぎてるだろ?」12が老けている? 冗談じゃないわ。「次のクリストキントはきまったのかい?」「うん,ユリウス・ヴェヒターがやることになった」ユリウス・ヴェヒター!

「クリストキント」はドイツ南部などの風習で、サンタクロースの代わりに幼児キリスト(最近では女性が扮することが多いらしい)が贈り物を配るというもの。もともとは聖人崇拝に批判的だったプロテスタントの風習だったのが、19世紀にバイエルンなどのカトリック地域に広まったらしい。

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