「オルフェウスの窓」ファンサイト「Die Blaetter」管理人ぼーだらのブログです。いろいろ語っております。ツッコミお願い致します!
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10月が雨の日が多かったせいで、今更のように日の落ちるのが早くなっていることに、空の色が冷たくなっていることに、真夜中に外を見るともうオリオン座が姿を見せていることに気が付きました。思えばどよ~んとした曇り空ばかりで、日差しの色の変化に気が付いてなかったんですよね…。
私の住む大阪・京阪電鉄沿線は、東福寺・清水寺・永観堂・哲学の道などと京都屈指の紅葉の名所が集中しているところですので、さもなくても観光客が多いのに、この時期の土日の込みっぷりはジモティーが溜息をつくほどです(あとお正月も混みます…八坂神社とか伏見稲荷とか石清水八幡宮とか)。やはり沿線の京都国立博物館で「国宝展」やっていてその客も乗っているし、伊丹空港への連絡モノレールの乗換駅もあるので、「これはわいの通勤電車や~働くもん優先や~」と泣きたくなる(笑)。そんでもって、沿線住民なかなかそういう場所に出かけない。電車見ているだけで込み具合想像できてげんなりしちゃうんです
。いずれにせよ、紅葉にはまだだいぶ早い気がするんですが…大阪・御堂筋の銀杏並木はまだ青っぽいんなりに実が落ちて黄葉近し、という感じです。で、この季節実が落ちてるので臭いし滑る…。
国宝展はもう1回くらい行きたいな。
以下は、不出来なSSでも読んで下さっている方への連絡です。ドラッグ反転でどうぞ。
100年祭TOPにごみがまだ残ってますよ~ということで、「空ゆくものよ」を管理人SSのページに移しました。原作で死ななかったキャラは、結構最近まで生きていてもおかしくないよね、という、それだけの話です。スプートニクが打ち上げられた1957年段階で、ダー様(1886年生まれ?)は71歳、マリア姉様(1876年生まれ)は81歳(さすがにご逝去済みかなと思って、本文中では死亡扱い)、リュド君ははっきりしないけど1900年ごろ生まれとして57歳、ヴェーラはユリウス(1888年生まれ)の1つ上としたら70歳、原作者様は彼女は獄死したとしておられるようですが、私はむしろ亡命先で、家や兄の存在から解き放たれて自分らしく生きていったのでは?と考えています。ユリアレ娘は1917年生まれだから40歳。ユリウスが生きていたなら69歳、アレクセイは71歳、レオニードはえーと1880年生まれ(原作登場時25歳)と仮定して77歳、うーんイケジイ様を超えているかも…。
生物学的には存命でもおかしくないでしょうが、オルキャラ世代は20世紀の大波をどっぷりかぶってなかなか苦労の多い人生だったと思う…ユリアレ世代ならまずWW1で戦死したり夫を亡くしたりしている公算が大きい。その後WW2では50歳前後、社会の中核世代として苦労している上子供世代が戦争の犠牲になっている可能性が高く、非常に辛い人生になっていそう。無論その間にも世界恐慌の経済的苦境とかナチスやスターリン等々の政治的激動に巻き込まれている可能性もあって、オル窓第5部があるとしたら、3~4部に劣らぬ鬱展開になっていたのかもしれない。ユリウス、イザークと同じ1888年生まれにはT.E.ロレンス(アラビアのロレンス)、画家のジョルジョ・デ・キリコがいますが、1つ下にはアドルフ・ヒトラー、チャールズ・チャップリン、アガサ・クリスティ(1890年生まれ説もある)がいるという、まさにザ・20世紀という世代です。なお、アレクセイは建築家ミース・ファン・デル・ローエ、指揮者ヴィルヘルム・フルトヴェングラーと同い年。
この作品の裏設定は①ユリアレ娘(作品中ではマーシャ)はコンサート・ヴァイオリニスト。1930年代に反ナチ運動に関わった過去あり。パリに家族がいる②リュド君はソヴィエト政権で、貴族的な物腰を買われて外交官として活躍。外国にいたため粛清はまぬかれるが、それなりにやばい局面はあった模様。妻との間に一女ヴェーラ(ヴェーロチカ)。彼女はプラハで教師をしている(このへん米原万里さん的設定)③ヴェーラは紆余曲折の末、女子教育に活路を見出す。最初は「本物の貴婦人が教師を務めます」がウリのアメリカ系お嬢様学校に勤めるが、その後独立、スイスで自分の学校を経営。それぞれに長編1本分くらいのネタはあるけど、書けるかどうか(^^;)。
私の住む大阪・京阪電鉄沿線は、東福寺・清水寺・永観堂・哲学の道などと京都屈指の紅葉の名所が集中しているところですので、さもなくても観光客が多いのに、この時期の土日の込みっぷりはジモティーが溜息をつくほどです(あとお正月も混みます…八坂神社とか伏見稲荷とか石清水八幡宮とか)。やはり沿線の京都国立博物館で「国宝展」やっていてその客も乗っているし、伊丹空港への連絡モノレールの乗換駅もあるので、「これはわいの通勤電車や~働くもん優先や~」と泣きたくなる(笑)。そんでもって、沿線住民なかなかそういう場所に出かけない。電車見ているだけで込み具合想像できてげんなりしちゃうんです

国宝展はもう1回くらい行きたいな。
以下は、不出来なSSでも読んで下さっている方への連絡です。ドラッグ反転でどうぞ。
100年祭TOPにごみがまだ残ってますよ~ということで、「空ゆくものよ」を管理人SSのページに移しました。原作で死ななかったキャラは、結構最近まで生きていてもおかしくないよね、という、それだけの話です。スプートニクが打ち上げられた1957年段階で、ダー様(1886年生まれ?)は71歳、マリア姉様(1876年生まれ)は81歳(さすがにご逝去済みかなと思って、本文中では死亡扱い)、リュド君ははっきりしないけど1900年ごろ生まれとして57歳、ヴェーラはユリウス(1888年生まれ)の1つ上としたら70歳、原作者様は彼女は獄死したとしておられるようですが、私はむしろ亡命先で、家や兄の存在から解き放たれて自分らしく生きていったのでは?と考えています。ユリアレ娘は1917年生まれだから40歳。ユリウスが生きていたなら69歳、アレクセイは71歳、レオニードはえーと1880年生まれ(原作登場時25歳)と仮定して77歳、うーんイケジイ様を超えているかも…。
生物学的には存命でもおかしくないでしょうが、オルキャラ世代は20世紀の大波をどっぷりかぶってなかなか苦労の多い人生だったと思う…ユリアレ世代ならまずWW1で戦死したり夫を亡くしたりしている公算が大きい。その後WW2では50歳前後、社会の中核世代として苦労している上子供世代が戦争の犠牲になっている可能性が高く、非常に辛い人生になっていそう。無論その間にも世界恐慌の経済的苦境とかナチスやスターリン等々の政治的激動に巻き込まれている可能性もあって、オル窓第5部があるとしたら、3~4部に劣らぬ鬱展開になっていたのかもしれない。ユリウス、イザークと同じ1888年生まれにはT.E.ロレンス(アラビアのロレンス)、画家のジョルジョ・デ・キリコがいますが、1つ下にはアドルフ・ヒトラー、チャールズ・チャップリン、アガサ・クリスティ(1890年生まれ説もある)がいるという、まさにザ・20世紀という世代です。なお、アレクセイは建築家ミース・ファン・デル・ローエ、指揮者ヴィルヘルム・フルトヴェングラーと同い年。
この作品の裏設定は①ユリアレ娘(作品中ではマーシャ)はコンサート・ヴァイオリニスト。1930年代に反ナチ運動に関わった過去あり。パリに家族がいる②リュド君はソヴィエト政権で、貴族的な物腰を買われて外交官として活躍。外国にいたため粛清はまぬかれるが、それなりにやばい局面はあった模様。妻との間に一女ヴェーラ(ヴェーロチカ)。彼女はプラハで教師をしている(このへん米原万里さん的設定)③ヴェーラは紆余曲折の末、女子教育に活路を見出す。最初は「本物の貴婦人が教師を務めます」がウリのアメリカ系お嬢様学校に勤めるが、その後独立、スイスで自分の学校を経営。それぞれに長編1本分くらいのネタはあるけど、書けるかどうか(^^;)。
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寒いですね! この週末には大阪にも雪が降るとか…3センチ積もったら都市機能が麻痺するところなので恐ろしい。土日ならまだましなのか…げ、大学入試センター試験だと! 気の毒に。
雪は綺麗なんですが。特に温かいところに住んでいると、一面の銀世界って憧れでしかないんですが、世の中それじゃすまないところも少なくない。
「雪の飄々 翩々 たるを観て花に諭 へ玉に比べ、勝望美景を愛し、酒食音律の楽を添へ、画 に写し詞 につらねて、称翫 するは和漢古今の通例なれども、是 雪の浅き国の楽 みなり。我 越後のごとく年毎に幾丈 の雪を視ば何の楽き事かあらん。雪の為 に力を尽し財を費 し千辛万苦する事、下に説く所を視ておもひはかるべし。」…というのは鈴木牧之「北越雪譜」の一説ですが、なんだか「ごめんなさい…」って気分になる。ええそうです、日本史の中で「雪の浅き国の楽み」を積極的にやってきたのが奈良京都、畿内の面々なんですから。
下の「スパシーバ~」につけてくださったコメントで、「雪は天から贈られた手紙」とあったので、中谷宇吉郎(1900-62)の「雪」を読み返してみました。この言葉がロマンチックな印象で独り歩きしていますが、「雪」はバリバリ理系の本なんですね。著者は世界初の人工雪作成に成功した物理学者。石川県に生まれ北海道大学に勤めたので、雪は身近であるとともに恐ろしさも知り尽くした存在だったでしょう。
「このように見れば雪の結晶は、天から送られた手紙であるということが出来る。そしてその中の文句は結晶の形及び模様という暗号で書かれているのである。その暗号を読みとく仕事が即ち人工雪の研究であるということも出来るのである。」
雪という天空のスパイからの暗号文! 読むほうにも、その成り立ちを詳しく知り一つ一つの「言葉」の意味を解析することを要求してくるハードルの高い手紙です。
私自身ロマンチックなイメージでこの本を手に取って、(決して難解な本ではないのですが)理系の研究の一端を、舌に乗せた雪のような一瞬刺すような冷たさとともに味わった気がした中学生時代…つまり雪の結晶のような精密な理論を組み立ててゆく理系の「カッコよさ」に痺れたわけですが、悲しいかな理系の研究者になる能力は私には見事に欠落していたわけで(^^;)。今ちょっと寂しい気持ちで読み返してみて気が付いたのが、この引用部分にもある「~ということができる」を多用した、いかにも異説が存在する可能性がある限り断言はしたがらない研究者文体、これは文系研究者とも共通ですね。そして、この比喩表現にまでその研究者構文を使ってくるところに、なんとはなしに一抹の含羞がある気もします。
「雪」は岩波文庫にも入っていますが、「青空文庫」(http://www.aozora.gr.jp/)なら無料。
雪からの手紙だけでなく、究極のところ言葉というものはその成り立ちまで考えつつ色々な能力を総動員して相対してこそ、その秘密、本当の意味が見えてくるのかもしれません。
画像は中谷氏による「雪」の挿入写真。上記サイトから拉致。
雪は綺麗なんですが。特に温かいところに住んでいると、一面の銀世界って憧れでしかないんですが、世の中それじゃすまないところも少なくない。
「雪の
下の「スパシーバ~」につけてくださったコメントで、「雪は天から贈られた手紙」とあったので、中谷宇吉郎(1900-62)の「雪」を読み返してみました。この言葉がロマンチックな印象で独り歩きしていますが、「雪」はバリバリ理系の本なんですね。著者は世界初の人工雪作成に成功した物理学者。石川県に生まれ北海道大学に勤めたので、雪は身近であるとともに恐ろしさも知り尽くした存在だったでしょう。
「このように見れば雪の結晶は、天から送られた手紙であるということが出来る。そしてその中の文句は結晶の形及び模様という暗号で書かれているのである。その暗号を読みとく仕事が即ち人工雪の研究であるということも出来るのである。」
雪という天空のスパイからの暗号文! 読むほうにも、その成り立ちを詳しく知り一つ一つの「言葉」の意味を解析することを要求してくるハードルの高い手紙です。
私自身ロマンチックなイメージでこの本を手に取って、(決して難解な本ではないのですが)理系の研究の一端を、舌に乗せた雪のような一瞬刺すような冷たさとともに味わった気がした中学生時代…つまり雪の結晶のような精密な理論を組み立ててゆく理系の「カッコよさ」に痺れたわけですが、悲しいかな理系の研究者になる能力は私には見事に欠落していたわけで(^^;)。今ちょっと寂しい気持ちで読み返してみて気が付いたのが、この引用部分にもある「~ということができる」を多用した、いかにも異説が存在する可能性がある限り断言はしたがらない研究者文体、これは文系研究者とも共通ですね。そして、この比喩表現にまでその研究者構文を使ってくるところに、なんとはなしに一抹の含羞がある気もします。
「雪」は岩波文庫にも入っていますが、「青空文庫」(http://www.aozora.gr.jp/)なら無料。
雪からの手紙だけでなく、究極のところ言葉というものはその成り立ちまで考えつつ色々な能力を総動員して相対してこそ、その秘密、本当の意味が見えてくるのかもしれません。

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