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「オルフェウスの窓」ファンサイト「Die Blaetter」管理人ぼーだらのブログです。いろいろ語っております。ツッコミお願い致します!
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し結局8日に間に合わなかったemoji
 ↓の回答です。尤も8日の新聞で取り上げたところもあったので、お分かりになった方も多かったことと思います。普段はそんなに取り上げていない気もするのですが、何しろ今年は某国首相夫人が注目されていますから。
 3月8日は国際女性デー。1904年アメリカで女性参政権を要求するデモが起こったのがきっかけ、と言われていますが、1908年のInternational Ladies' Garment Workers' Union(国際女性衣料労働者組合)のストライキにちなむともいわれ、あまりはっきりしない。とりあえず、1910年コペンハーゲンでの第2回インターナショナル大会で制定されたことは確かなようです。この季節は南欧ではミモザの季節でもあり、「ミモザ祭り」が行われたりもする。それが結びついて、イタリアではこの日に「女性に感謝するためにミモザの花を贈る」習慣が定着しました。働く女性に、ということですが、母親でも恋人でも女性なら誰でもいいことになっているらしいemoji

これはフランスのミモザ祭りの様子。南フランスには香水の街グラースに至る「ミモザ街道」があって、マンドリュ・ラ・ナプールのものがとくに有名。
 1917年3月8日、ロシアのユリウス暦では2月23日になりますが、戦時経済の苦境の中で、女性労働者たちが、「この日は私たちが声を上げる日だよね」ということで食糧配給を求めてストライキを起こしました。L.トロツキーの「ロシア革命史」によれば、「どんなストライキも公然たる衝突に転化するおそれがあった」のでボリシェヴィキすら抑制ムードにあった中での行動。たちまち「パンを!」の声は首都に広がり、わずか5日間のうちに男性労働者や兵士まで巻き込んだ大蜂起に発展しました。帝政崩壊につながった「2月革命(3月革命とも)」です。
 ミモザ・女性・革命をつなぐエピソードですが、実は、ミモザはオーストラリア原産で、ヨーロッパに導入されたのは19世紀(ベーリンガー氏はずいぶんモダンな好みだったのね)。労働運動の発展と軌を一にして普及した花ともいえます。そして、女性労働者の存在がヨーロッパで大きくクローズアップされたのは、第一次世界大戦で男性が出征した後、彼女たちが代わりに工場での生産活動に従事したから。大戦後に女性参政権を認めた国は少なくない。ドイツ1918年、オーストリア1919年、アメリカ1920年、イギリスでは1928年に完全に平等な普通選挙権が付与されます。ロシアは1917年。ミモザとともに、女性たちが歴史の中で最先端に押し出された時代でもあったのです。
 ミモザの花ことばは、「力」「女性らしさ」。
 この項、Wikipediaメインにネットサーフィンしつつ書かせていただきました。「ロシア革命史」は藤井一行訳岩波文庫版から。

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え~まずはご無沙汰失礼いたしますemoji
本当に、長々お休みしておりまして申し訳ありません。

皆様お気付きでしょうか?
今年2017年はロシア革命から100年目、つまりアレクとレオの100回忌に当たります。
このあたり、生年月日不明のオルキャラは実に不憫ですねemoji
はっきりわかるのは没年の方なので、生誕祭ができずに●●回忌法要しかできないなんて。アレクはまだ生年が分かるので去年一応お祝いもできたけど、レオさんはホント一切年齢のヒントありませんからね。ベルばら3が日みたいに、emojiハッピーイベントと抱き合わせならまだ救いもあるんですが。

縁起の悪い区切りになりますが致し方ありません。今年のお祭りは、主要キャラを法要かねての拡大版です。半年の長丁場、管理人もどうすんねん、コレ!という状態です。
明日3月8日はロシア2月革命勃発の日(ロシアで使われていたユリウス暦で2月23日、グレゴリオ暦で3月8日)。ここを起点に8月末を目途に6か月間、「第3部祭り」を開催いたします
テーマは…「真田丸」の最終回にちなんで「  」(まだ言っている)。「1917年」とか「運命」とか「伝説」とか考えてみたんですが、どうもぴったり来ないんですね。
ともかく第3部にちなむものなら基本オッケーです。無論「自由部門」もありますよ♪
何しろ長丁場ですので、息が上がってしまわないようゆるゆるペースです。皆様もまったり気分でご参加くださいね。
ずっと前にオエケイで描いたユリちゃんを貼っておきます。なぜミモザかは、明日このページで。

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連絡が遅くなって申し訳ありません。
オル窓ファンによる「真田丸」語り、本日22:30から開催です。
チャット場所はこちら→http://chat.kanichat.com/chat?roomid=blaetterchat
では、おのおの、抜かりなく。

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寒いですね! この週末には大阪にも雪が降るとか…3センチ積もったら都市機能が麻痺するところなので恐ろしい。土日ならまだましなのか…げ、大学入試センター試験だと! 気の毒に。
雪は綺麗なんですが。特に温かいところに住んでいると、一面の銀世界って憧れでしかないんですが、世の中それじゃすまないところも少なくない。
「雪の飄々ひょうひょう翩々へんぺんたるを観て花にたとへ玉に比べ、勝望美景を愛し、酒食音律の楽を添へ、に写しことばにつらねて、称翫しょうがんするは和漢古今の通例なれども、これ雪の浅き国のたのしみなり。わが越後のごとく年毎に幾丈いくじょうの雪を視ば何の楽き事かあらん。雪のために力を尽し財をついやし千辛万苦する事、下に説く所を視ておもひはかるべし。」…というのは鈴木牧之「北越雪譜」の一説ですが、なんだか「ごめんなさい…」って気分になる。ええそうです、日本史の中で「雪の浅き国の楽み」を積極的にやってきたのが奈良京都、畿内の面々なんですから。
下の「スパシーバ~」につけてくださったコメントで、「雪は天から贈られた手紙」とあったので、中谷宇吉郎(1900-62)の「雪」を読み返してみました。この言葉がロマンチックな印象で独り歩きしていますが、「雪」はバリバリ理系の本なんですね。著者は世界初の人工雪作成に成功した物理学者。石川県に生まれ北海道大学に勤めたので、雪は身近であるとともに恐ろしさも知り尽くした存在だったでしょう。
「このように見れば雪の結晶は、天から送られた手紙であるということが出来る。そしてその中の文句は結晶の形及び模様という暗号で書かれているのである。その暗号を読みとく仕事が即ち人工雪の研究であるということも出来るのである。」
雪という天空のスパイからの暗号文! 読むほうにも、その成り立ちを詳しく知り一つ一つの「言葉」の意味を解析することを要求してくるハードルの高い手紙です。
私自身ロマンチックなイメージでこの本を手に取って、(決して難解な本ではないのですが)理系の研究の一端を、舌に乗せた雪のような一瞬刺すような冷たさとともに味わった気がした中学生時代…つまり雪の結晶のような精密な理論を組み立ててゆく理系の「カッコよさ」に痺れたわけですが、悲しいかな理系の研究者になる能力は私には見事に欠落していたわけで(^^;)。今ちょっと寂しい気持ちで読み返してみて気が付いたのが、この引用部分にもある「~ということができる」を多用した、いかにも異説が存在する可能性がある限り断言はしたがらない研究者文体、これは文系研究者とも共通ですね。そして、この比喩表現にまでその研究者構文を使ってくるところに、なんとはなしに一抹の含羞がある気もします。
「雪」は岩波文庫にも入っていますが、「青空文庫」(http://www.aozora.gr.jp/)なら無料。
雪からの手紙だけでなく、究極のところ言葉というものはその成り立ちまで考えつつ色々な能力を総動員して相対してこそ、その秘密、本当の意味が見えてくるのかもしれません。
画像は中谷氏による「雪」の挿入写真。上記サイトから拉致。

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昨年中の温かいご声援に深く感謝するとともに、本年の変わらぬご厚誼をお願い申し上げます。
さて、今年のTOPトップバッターとなったこの画像。WIKIPEDIAから借りてきたロシアの民間伝承のヒロイン、「スネグーラチカ」。例によってWIKIの受け売りで、少し説明いたします。
雪姫、雪娘と訳されるスネグーラチカは、雪で作られた美少女。「ジェド・マロース(霜の精)」の孫娘とも、ジェド・マロースと春の妖精「ヴェス・クラスナ(麗しの春)」の娘ともいわれています。夏の太陽の精ヤリーラをたたえる儀式のときに、溶けて消えてしまうという儚いキャラクターです。1873年、アレクサンドル・オストロフスキーがこの物語を戯曲に仕立て、1882年にはリムスキー・コルサコフによってオペラとなりました。画像はヴィクトル・ヴァスネツォフによる1899年の油彩画です。19世紀末には子供たちの新年のお芝居でジェド・マロースのお供として常連となり、毛皮の縁取りのついた青と白の服(画像の服装とは少し違いますが^^;)を着た人形がクリスマスツリー(ヨールカ)に飾られるようになりました。今ではロシアのクリスマス~新年を特徴づけるキャラクターですが、メインキャラとなったのはソ連時代以降で、西洋のサンタクロースと異なり、霜の精としての厳しい側面も持つジェド・マロースに対する「とりなし役」として定着しました。
こちらは、ネットで拾ってきた現代のジェド・マロースとスネグーラチカ。プラチナブロンドが特徴で、配色の感じが「アナ雪」のエルサっぽいかも。
ジェド・マロースについては、こんな民話があるそうです(WIKIから)。冬のさなか、継母に冬の野に追い出された少女に、ジェド・マロースが寒風を吹き付けて「暖かいか」と問い、少女が「暖かい」と答えると贈り物を与える。それを知った継母が自分の娘も冬の野に出すと、やはりジェド・マロースが同じように質問。「寒い」と答えた娘は凍死させられる…思いっきり後味悪いですね。ロシア人~~~さすがスターリニズムの国だよ(スターリン本人は美形産地で有名なグルジア出身ですが。おっと現在ではジョージアですね。馴染めへんな)…なんでこんな根性悪いじいさんがサンタクロースと同一視なんだよ、と思わなくもないですが、それだけロシアの自然は一筋縄でいかない、ということでしょうか。祝福と実りも与えてくれるのだけれど、その専制君主っぷりも半端じゃない、と。霜の精、というより冬将軍の変種のような気もします。
ところで、昔関西地盤の「パルナス」という洋菓子メーカーさんがあったの覚えておられる方おられますか? 夏になると「マロース」という名前のアイスクリーム菓子を売っていました…おかげで、マロースと聞くと逆に夏を連想してしまう…。

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