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「オルフェウスの窓」ファンサイト「Die Blaetter」管理人ぼーだらのブログです。いろいろ語っております。ツッコミお願い致します!
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さて、ゲオルクスターラー↓。戦士と船乗りのお守り、と見ると、なんだか女性へのプレゼントとしてはふさわしくない気も(^^;)。
聖ゲオルギオス(ドイツ語でゲオルク)は、ギリシャ系貴族の家柄に生まれ、ローマ帝国の軍人となる一方でキリスト教に帰依。ディオクレティアヌス帝の禁教令が出たときに信仰を捨てずに殉教した…というより、伝説の世界では「竜退治の英雄」として有名。
カッパドキアのある王国に巨大な竜が住みついて、毒を吐き人を食いの悪行放題。王様の姫君までいけにえに差し出すことになってしまったが、そこに通りかかったゲオルギオスが、住民のキリスト教受信を条件に竜退治を申し出る。見事に退治してめでたしめでたし。
って、ここはお姫様と結婚して末永くがデフォやろが、とツッコミたくなるほどに、どっかで聞いたお話ではあります。ギリシャ神話のペルセウスとアンドロメダとか、日本神話のスサノオノミコトとクシナダヒメ(退治されるのがヤマタノオロチね)とか、化け物とお姫様の典型的なストーリーですね。神話学では、「ペルセウス=アンドロメダ類型」と呼ばれている、世界各地に散見されるひとつの典型的なパターンです。騎士姿で描かれるゲオルギオスとペルセウスは、西洋美術では実際かなり紛らわしい。対する女性が着衣ならゲオルギオス、ヌードならギリシャ由来のアンドロメダ姫で相方はペルセウス、というのが見分けるコツのようです。
ゲオルギオスには、これとは別に、異教徒の王につかまり改宗を迫られたが、拷問にあっても屈せず、却ってその姿に心打たれた王妃がキリスト教に入信してしまった…という伝説もあるので、貴婦人と縁の深いイケメン聖人なのかもしれません。
ゲオルクスターラーに刻まれているのは、この竜退治の画面。S. GEORGIUS EQUITUM PATRONUS(騎士の守り手聖ゲオルギウス)と文言が添えられます。10代男子のヘルマンは、愛するレナーテに「姫を救う騎士のようにあなたを守る!」というキモチで贈ったのかも…あー若いな~青いな~。文章にしてしまうとこっぱずかしいとしか言いようのない胸焼けしそうな甘さなのですが、原作の美しい画面なら許せる…っつか全部今自分が考えたことなんですが。勝手に(^^;)。
ちなみに裏面の、嵐に揺れる船の中で眠るキリストの画像には、IN TEMPESTATE SECURITAS(嵐の中の平安)という言葉が添えられます。心清いものは、危機にあっても神を信じ怖れなく穏やかでいられる…とのこと。
ユリウスが「聖ゲオルクはかあさんを幸せにしてくれた?」と呟いた時、彼女は母をかつて愛した男性の姿をそこに見たのでしょうか…アルフレートの贈り物には多分見えなかったと思うんだが。

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無題
どんだけ英語読めるか知らないけど、嫌味。正直ここの管理人の書くものはいちいち不愉快。管理人だけやっといてほしい。
りの 2015/09/19(Sat)04:33:58 編集
無題
なんつっか、ケチつけるの好きな人だよね。素敵なお話が嫌いなんだ。性格悪いのがよほどいいことだと思ってんじゃね。
みなみ 2015/09/19(Sat)04:37:12 編集
無題
管理人だけしといてくださいおねがいします
それとここの板はいらない
ゆき 2015/09/19(Sat)04:38:24 編集
無題
じゃあまたねww
りの 2015/09/19(Sat)04:39:59 編集
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