忍者ブログ
「オルフェウスの窓」ファンサイト「Die Blaetter」管理人ぼーだらのブログです。いろいろ語っております。ツッコミお願い致します!
〓 Admin 〓
<< 06   2025 / 07   1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31     08 >>
[67]  [66]  [65]  [64]  [63]  [62]  [61]  [60]  [59]  [58]  [57
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

8月に台風って、これも温暖化の影響でしょうか? 大阪近辺でも列車の運休や間引き運転が予定されています。当方の通勤電車は昨日の夜段階で平常運転って言ってましたが、さてどうなることやら…昨日だって、デパートとか夕方にはバタバタしまってたもんね(お盆&台風なのに元気に出勤していた社畜。去年6月の大阪北部地震の時には、TVニュースの「地震にも関わらず出勤して帰宅困難者になった人々」の中に写ったって自慢?していた同僚がいたっけ)。
台風の歌、でもないのですが、この手のニュースを聞くと出てくるのが
 狭井河(さゐ)河よ 雲たち渡り 畝傍山 木の葉さやぎぬ 風吹かむとす
という古事記の中の一首。神武天皇の后伊須気余理比売(いすけよりひめ)の作となっています。
なかなかドラマティックな物語になっていて、夫の没後継子の妻となっていた(レビラト婚の一種?)比売が、新しい夫が彼女が前の夫との間に産んだ子供たちを殺そうとしていると知り、この歌に託して子供たちに危険を知らせたとある。日本最初の暗号かもしれない。
叙景詩としても雄大で、本来は歌謡として祭りなどで歌われたものでしょう。この後で「風が吹けば~が起こって」「更にあーなってこーなって」式に歌い継いで、豊作などを祈ったのかもしれない。ただ、これを夫と子供の板挟みになった女性の物語に当てはめたことで、風にある種の禍々しさ、「内乱の予感」みたいなものをはらませたのは、2次創作者としての古事記作者のお手柄でしょう。古事記歌謡は、読んでいて「多分これ本来は別の文脈やろな~」と思うんだけど、それでもなおはめ方の上手さに舌を巻いてしまうものが多い。有名な「大和は国のまほろば」にしても、多分産土の神に捧げた「国ほめ」の歌であったものが、本邦初のNostalgiaの詩として成立している。いや、日本の2次創作文化長いよ奥深いよ、と思ってしまう次第。
以下は管理人SS関連のお知らせ。例によってドロー反転でどうぞ。
「地獄の窯の蓋」その2、「オレスト」をUPしました。多分オル窓1嫌われている女(実は私は嫌いじゃないんだけど)シューラがヒロインという(^^;)。作業が追い付かなかったので第1章だけです。タイトルはラシーヌの悲劇「アンドロマク」の登場人物からとりました。「アンドロマク」は男女4人の叶わぬ思いのブロックチェーンみたいな話で、ホメロスの「イリアス」の後日譚(つまりこれも2次創作みたいなもの)になっている。滅亡したトロイアのエクトル王子の妃アンドロマクは夫を思い続け、彼女を捕虜にしたエピール(エペイロス)王ピリュスがそのアンドロマクに恋し、ピリュスの婚約者エルミオーヌはそれでもピリュスを慕い、そのエルミオーヌを幼馴染のオレストが愛している、という救いのなさ。ピリュスがアレクセイでエルミオーヌがシューラ、と見立てて(アンドロマクはピリュスを嫌い抜いているのでユリウスは充てられないんだけど)オレストの位置にオリキャラを入れました。実はこの話自体は、「シューラはあんなこと言ってたけど、モブをあおって襲撃させるのは相当難易度高いのでは?」という素朴な疑問が発端でした…基本発想がツッコミです。

拍手[2回]

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人しか読むことができません)
プロフィール
HN:
ぼーだら
HP:
性別:
非公開
P R
Copyright(c) おしゃべりの窓 All Rights Reserved.* Powered by NinjaBlog
* photo by 空色地図 * material by egg*station *Template by tsukika
忍者ブログ [PR]