「オルフェウスの窓」ファンサイト「Die Blaetter」管理人ぼーだらのブログです。いろいろ語っております。ツッコミお願い致します!
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「デビュー50周年記念展 池田理代子-ベルばらとともに-」(高島屋大阪店)に行ってまいりました!
「オル窓は冷や飯食い」(笑)とひがむことの多いオルファンですが、今回は(「ベルばら」に比べれば扱いが小さいとはいえ)ちゃんとオル窓コーナーも設けられ、↑なども設営されていました(^^)。なんでイザークやねん、ここはクラウスやろ、と思わんでもないですが、まぁそれはそれとして。数多いとは言えないオル窓カラーページ原画は網羅されていたんじゃないでしょうか。ハンガリー騎兵姿のアレクセイを見たときは嬉しかったです! 重厚な印象を受けていた絵ですが、実際に目にすると水彩らしい透明感が印象的でした。これは!と思ったのがモスクワ蜂起のアレク&レオのツーショット! オル窓男闘呼組の記念碑ですね♪ 展覧会でレオ様にお目にかかれるなんて、ええ、想定外、望外の喜びでございます!
ショップにも、オル窓グッズがそれなりに用意されていました。勿体なくて使えんがな、買ったけど(笑)。ベルばらが成功しすぎて(?)、宝塚歌劇との絡みが話題にされることが多かった(本人もそれを望んでいないわけではなかったのではないかとは思うのですが)池田氏の作品全体を見る視点というものが徐々に形成されてきているのではないか、そしてその中でオル窓という作品も再評価されるのではないか、と思えた展覧会でした。いやそれはショップ見て言うことちゃうやろ(笑)。
改めて見ると、ベルばらの描線の美しさ、滑らかさは圧倒的なのですが、オル窓ではその流麗さより陰影、画面全体の表情、のようなものが段々と表に出てきている印象があります。まるっと乱暴な言い方をすれば「線のベルばら」「タッチのオル窓」という感じでしょうか。だから、どうしても、画面から飛び出してくるような力、勢いのようなものならベルに軍配が上がる。画面の構成なども演劇的な、見えを切っているようなインパクトがありますね(坂本眞一氏の『イノサン』は、この演劇性の部分をパロ的に組み立てている感じがある)。オルはその点、勢いよく物語を推し進めていくというより、躊躇いや迷い、揺らぎのようなものの表現が深化している。リアルな心理表現に適した絵になっているといいますか。単純に白黒をつけない物語自体のありように適している、というより、この絵に引っ張られて物語世界が展開していったのか、いや単に印刷技術の進歩なのか――。
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