忍者ブログ
「オルフェウスの窓」ファンサイト「Die Blaetter」管理人ぼーだらのブログです。いろいろ語っております。ツッコミお願い致します!
〓 Admin 〓
<< 06   2025 / 07   1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31     08 >>
[40]  [39]  [38]  [37]  [36]  [35]  [34]  [33]  [32]  [31]  [30
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

しつこくてすみません…今週中には終わりますから! あと1回、2回、いや3回?


このシーンの「語り」がすごく好きでした。第49回、出陣を前に妻子を逃がした幸村(源二郎信繁=堺雅人さん)がずっと自分を愛しそばにいた女性・きり(長澤まさみさん)を抱き寄せるところ。「高梨内記の娘に関しては、さまざまな言い伝えがある。真田信繁の側室であったとも、彼の子供を宿したとも。真偽はともかく、ひとつだけ確かなのは、信繁に関わった女性たちの中で最も長くそばにいたのは彼女だということである」。
長澤まさみさんの「きり」は登場当初現代っ子キャラもあって、役回りは分かるけれどこの女優さんヅラ似合わないんじゃね?とか失礼なこと考えていましたが、どんどん垢ぬけて、茶々とは対照的に健全な強さを持つ美しさが出てきていたと思います。
この語りの段階でドラマはあと1回残っていて、そこでは大坂夏の陣――家康の窮地や千姫の脱出、最後には信繁の戦死と大坂城落城に至るドラマのクライマックスがあることは、見るものは分かっている。特にきりについては、信繁と違って落城後の生死も不明でこの先のドラマは誰にも見えていないわけだけれど、ここでこの語りが入ったことによって、この時代を生きた彼女の人生が歴史の神様みたいなものにきっちりと位置付けられて評価されている感じがする。センチな言い方をすれば歴史という星空の中にきりという星が納まった、みたいな(きっと信繁と同じ星座だ)。「うん、よく頑張ったね」という神様の労いが聞こえてくるような。
で、ゆくりなくも思い出したのが、「オル窓」ユリウスとアレクセイの最後の逢瀬。「——それが 伝説に結び合わされたふたりの お互いのぬくもりを確かめ合えた 最後の時となった…」というあの文章です。ここの語りってちょっと特異で、他の語りは基本歴史事象の説明かキャラの独白の延長なんだけれど、ここだけが(創作の)キャラの運命を、ちょっと引いた、いわば「神の目線」で語っている。この一文があることでユリウスとアレクセイが一気に「(準)歴史上の人物」になって、本当のクライマックスの前にも関わらず、その生死・運命が歴史の中で避けようのないものとして確立されたような印象がある。きりの場合より救いがない扱いなんだけれど(--;)風の中に屹立するユリウスの美しさと相まって、私にとっては忘れがたいシーンの一つです。
あと、ユリウスときりは「妖精枠」みたいな共通点もある気がするんだけれど、それはまだ先の話、ということで。。

拍手[2回]

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人しか読むことができません)
プロフィール
HN:
ぼーだら
HP:
性別:
非公開
P R
Copyright(c) おしゃべりの窓 All Rights Reserved.* Powered by NinjaBlog
* photo by 空色地図 * material by egg*station *Template by tsukika
忍者ブログ [PR]